陶器でフレグランスランプを作ってみた
(前回の続き)
青のり見つけましたー!
前回書いたばっかりなのに恥ずかしいですが、あんなに探して見つからなかったのに、あっけなく。
プロ用食材のA-プライスにありましたし、その帰りにたまたま寄った経塚シティのサンエーにもありました。
近所のサンエーにはありませんでしたが、「くらしモア」ブランドなので他の大きな店舗なら売っているのかもしれませんね。
一先ず満たされました。
一応ご報告まで。
フレグランスランプ
前々から香りアイテムの一つとして作りたいと思っていたフレグランスランプ。
機能的な条件をクリアするために、材料選びやデザインを決めるのに手間取ってましたが、ようやく初作が完成しました。
フレグランスランプは室内芳香具の一つで、専用のオイルをウィックという専用の芯で吸い上げて2分ほど火を灯し、消火後に蒸発するオイルの香りを愉しむというものです。
火が消えているのに何時間でもオイルが芳香し続けるのは、ウィックの構造と素材によるものです。
香木や線香、アロマオイルなどより華やかさのある香りを広い場所で愉しむには良いアイテムと思います。
洋物のイメージから香水や芳香剤スプレーのように強い香りかと思っていましたが、さにあらず、植物由来のオイルで室内を優しく包むような、やんわりふんわりした香りです。
香りが部屋に染みつくようなこともありませんから、他の香りやお香などと交互に使ってもお互いを邪魔しないと思います。
また、香料の入っていない「ニュートラル」というオイルを使えば、芳香せずに殺菌等の効果だけを利用することもできます。
日本で売られているフレグランスランプやオイルのメーカーは少なそうですが、ランプはガラス製のものが定番のようなので、陶器でどこまでできるか、陶器らしさをまとったランプを提案したくて、挑戦した次第です。
市販のフレグランスランプとオイルの効能
フレグランスランプ関係の商品をネットで検索するとイギリスのASHLEIGH & BURWOOD(アシュレイ&バーウッド)の製品ばかりがヒットしますので主流なんでしょうか。
ガラス製ランプの表面がモザイクのように加工されているものが多く、色の種類は豊富ですし、ガラスならではの美しさがありますね。
フレグランスオイルは植物由来100%のものが多く、タバコの臭いや空気中のダニやバクテリアを99.9%除去すると言われています。
このご時世からか「ウイルス除去」を謳っている販売店もありますが、個人的には効果は限定的と思いますので、そこは要注意です。
ランプもオイルも通販でも買えますが、「香りもの」ですし、オイルは普通サイズで3000円位しますので、店頭などのサンプルで比較しながら選ぶ方が無難ですね。
私の知る処では、沖縄県内では北谷町美浜のフェリシダーデの中にある「CASARINA」さんの品揃えが充実しています。
私が使うオイルや、作品に付けるウィックもこちらで購入しています。
インテリア雑貨のお店なので、インテリア小物から食器類まで、セレクトショップらしくオーナーさんの趣味が如実に表れていそうな商品が並んでします。
当然のことながら他の店では見られないものが沢山あるので、何度行っても新しい発見がありそうなショップです。
シーサイドのショップエリアなので、店の裏手はすぐ海で、そこに並ぶレストランの沖縄らしい気持ちよい景色もいただけるテラス席は人気です(さすがに最近は人が少ないですが)。
アメリカンビレッジから少し離れた、人混みの少ないおススメのスポットですよ。
建物の前に有料駐車場がありまして、CASARINAさんで60分無料の割引券をもらえます(買い物しなくてもいただけます)。
「CASARINA」
〒904-0115 沖縄県北谷町美浜51-3 フェリシダーデ1階(ヒルトン沖縄北谷リゾート横)
営業時間:12~19時、水曜日のみ12~17時(定休日なし、元旦休)
Instagramは→こちら
陶器のフレグラスランプ作りに挑戦
既に美しく機能的なガラスのランプが席巻しているけれど、単調と言えば単調なので、陶器ならでは、私ならではのモノづくりに挑戦しました。
最初に浮かんだ作品イメージは、珊瑚土を使ったものや、練り込みと鎬を組み合わせでできる模様でしたが、長時間オイルを入れていても本体にオイルが浸み込まないという必須条件がありますので、まずは土選びから。
以前に「陶器ってなんですの?」で書かせていただいたように、一般的な陶器の土は焼き上がり後の密度が磁器よりも低く、水分が浸み込みやすい性質があります。
そこで、備前や益子など、水甕にも使われるくらい撥水力が高く、ネットリとしたキメの細かい土を数種類試しました。
どれも撥水力は問題なかったのですが、結果として、半磁器土を使うことに。
文字通り磁器の性質を兼ね備えているのと、白土の方が使いたい釉薬の色がキレイに出ると考えたからです。
しかしながら、珊瑚土ほど焼き上がりが白く発色しないので、白さを生かす当初の作風は諦めました。
一般的な陶土でも釉薬と一定の厚みによって浸透を抑えることはできたのですが、一か所でも厚みが足りないと釉薬だけでは抑えきれないため、鎬などの加工はリスクとなることと、仕上がりの重さに考慮して、半磁器土に着地した次第です。
弊工房のフレグランスランプ
フレグランスランプの構成は、オイルを入れる本体、オイルを吸い上げるウィック、芳香中にウィックを覆う蓋(カバー)、芳香停止用のキャップの4パーツからできています。
ウィックは、ASHLEIGH & BURWOODのものを使用することにしました。
これは消耗品でもありますので、オイルと同様に交換用パーツとして市販されています。
芳香中に被せるカバーは香りを放つために穴が開いており、芳香を止めるキャップは空気を遮断してウィックの熱を下げるために密閉されたものになります。
市販のランプでは、芳香を止めるキャップは薄い金属製のもので、その上から芳香用のカバーも重ねて被せて保管することができますが、陶器で厚さ1mmくらいのものにすると強度が心配なだけでなく、結構頭でっかちのフォルムになりそうなので、悩んだ挙句に2つを分けることにしました。
つまり、芳香中は透かし彫りの芳香用カバーを、芳香停止時は穴の開いていないキャップをそれぞれ使い分けて被せていただくことにしました。
その分、芳香停止時のキャップにもデザイン性を高めて鎬模様を入れることができました。
完成品がこちらです。
ウィックの芯の長さがLサイズでも14cmくらいなので、本体の高さに制限はありますが、今回は全体の高さが23cm程度です。
香りが洋風なので、今回はこんな感じにしましたが、和風の、いわゆる「The 陶器」みたいにしても面白いかなと思います。
土や釉薬に制限はありますが、今後も続けていこうと思います。
本品は近々ネットショップに出品予定です。
どうぞよろしくお願いいたします。
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黒金彩アロマポット1
価格
6,000
円 (税込)送料、ギフトラッピング有無につきましては販売サイトにてご確認ください。
商品紹介
【SALE】いぶし金彩丁子風炉3
商品紹介
関連情報
生活空間に彩と癒しを愉しむ
沖縄でやきもの作家として活動しております、陶房然庵の松野然と申します。
弊工房では「灯り、香り、草木で生活空間に彩と癒しを愉しむ」をコンセプトに、
沖縄の天然珊瑚砂を練り込んだ珊瑚砂シリーズをはじめ、
オリジナルデザインの香炉、アロマポットやキャンドルホルダー、塊根植物向けの鉢や鉢台などの陶器を製作しております。
ご自宅や店舗などのインテリアアイテムとしてはもちろん、
大切な方への特別な贈り物にもおススメさせていただいております。
弊工房の作品は「ITEMS」掲載ページからだけでなく、ヤフオク(植木鉢のみ)やCreemaの通販サイトでも直接ご購入いただけます。
一つ一つ丹精を込めた作品をご覧いただければ幸いです。
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