また5年後

　前日3日にウチナーンチュ大会が終わりまして、開催期間後も滞在している方は多いと思いますが、その後も雨続きで残念ですね。

　それでも開会式前日の前夜祭はかろうじて晴れて、来沖した海外からの参加者が国際通りを歩くパレードが無事に行われて何よりだと思います。

　毎回その風景が好きで、90歳近い高齢者から小さい子供までの海外で生活する県系の子孫らが通りを歩くのを大勢の県民たち沿道に並んで「お帰りー」「ただいまー」と声を掛け合っている姿は、ウチナーンチュでなくとも心の奥まで響くものがあります。

　今年は参加者の数を減らして規模も縮小したといっても、沿道に集まった人たちの数がとても多くて、ウチナーンチュのお迎えの心を感じます。

　中には小学生や高校生時代の同級生との再会の場になったりもしていました。

　先祖からの血縁、繋がりをとても大切に考えているウチナーンチュにとって、この5年ごとの大会は、海外の県系人をお迎えするイベントとしてだけでなく、自身らのアイデンティティーを再確認、再発見する場だというお話を聞いたことがあります。

　今年は来沖できない人たちのために、メタバースでも大会が開催されました。

　時代ですね。

　大会が終わってからの正直な感想としては、地元のマスコミが割とサラッと報道しているのがチョッと物足りないく感じるのは、良いニュースの少ない時代だからの、無いものネダリでしょうか。

　それぞれの家庭や地域ごとの交流は、先人から続く人の繋がりや助け合いのエピソードに溢れていて感動しきりです。

　次の大会はコロナも戦争もない世での開催になってほしいものですね。

「芭蕉布」

　作曲家で音楽プロデューサーの普久原恒勇（つねお）さんが今月1日に亡くなりました。

　沖縄民謡がご専門ですので全国的には知られていないお名前かもしれませんが、作品の中の「芭蕉布」をご存じの方は多いのでは。

　私が持っている沖縄音楽のCDに収められている沢山の楽曲の中で、この「芭蕉布」のメロディーが何とも美しくて、一番好きな曲なんです。

　夏川りみさんなどが歌ってもいますが、私は三線だけの演奏が好きです。

　まだ東京に居たころの、その時々の色々な場面を思い出します。

　久しぶりに三線で弾いてみようかと思って取り出したら、いつの間にか弦が切れとった…

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