今日の沖縄北部では、内地の真冬並みの寒さになっているそうですが、この寒さや一か月以上続いた曇り空も明日は一掃されて、暫くの間はお天道様を拝める日が続くとか。

 

　最近の天気だと作品の乾燥が中々進まず、一つ成形するのに二日がかりだったので、私には大きな朗報です。

 

 

成人式で

　那覇市内の成人式の一つで、「コロナの濃厚接触者が保健所のPCR検査を拒否して成人式に参加すると周囲に公言している」と市に匿名通報があり、参加者のグループLINEで該当者に名乗り出るように呼び掛けても反応はなく、実行委員会側が当該新成人側に開催有無の判断を委ねた結果、開催2時間前に新成人たちの出した答えは「中止」だっとと。

 

　新成人側の、最悪の事態を考えての賢明な判断ではありますが、アッパレと褒められても拭えない程の無念と察します。

 

　新成人たちが開催を実現するために、コロナ対策を踏まえたそれまでの準備と努力を知っている実行委員会の方が、市役所の方でしょうか、声を震わせて新成人たちの思いを慮っている姿も印象的でした。

 

 

今年は「歩」

　一方で、毎年恒例の名護市の光文字は「歩」。

 

　成人の日に合わせて、名護市東江中学校卒の新成人が自ら製作する、四方50m超えの光文字。

 

　今年はコロナの影響で資金が集まらず苦戦していると聞いていましたが、市民や企業の寄付もあって無事にできたそうで、何よりですね。

 

　今年の「歩」のメッセージは、「苦しい時でも上を、前を向いて歩こう」とのことです。

 

　今月末まで点灯の予定。

 

 

あれはもう過去？

　かつては、全国放送で毎年流れた沖縄の成人式の様子。

 

　しかし、少なくとも私が沖縄へ住み始めてから見聞きする姿は、離島の成人式の様子とか、皆で若い子らを応援する地域住民の姿とか、新成人が親や恩師に対して述べる精一杯の言葉とか、心打たれる姿の方が印象深くて、かつてのあの様子を身近に感じたことはありません。

 

　日頃から身勝手と自由を履き違えている人も少なくない中で、私たち大人たちの背筋を伸ばすような若者の切なる言葉や行動を身近に感じて、己を律しなければと改めて思った成人の日でした。

 

 

 

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