モズクの季節

　スーパーの店頭に新物のモズクが並び始めて、沖縄の春を感じます。

　数年前から開始時期を早め、収穫期間を長くしたこともあって、冷凍ものでも、私が好きなより歯ごたえのあるモズクが多く出回って嬉しいです。

　昨年でしたか、今まで同じ品種と思われていた沖縄各地のモズクは、実は遺伝子の異なる、厳密には別物だったことが判明したそうです。

　それまで気が付かなかったくらいの差なのかもしれませんが、それぞれの種類に名前が付くかもしれませんね。

　東京では、子供の頃からモズク酢しか食べたことがなかったので、沖縄の生モズクを食べた時の、その歯ごたえと香り高い美味しさには驚きました。

　例年ですと、旬が過ぎて冷凍ものに変わったらあまり食べませんでしたが、昨シーズンものは一年を通じて冷凍ものでもシャキシャキしたものが手に入りましたので、一年間ほぼ毎朝モズクを食べて、今も続いています。

　今でも、東京のウチナンチューに教えてもらった、蕎麦つゆに付けて日本蕎麦のようにツルツルといただく食べ方が一番好きです。

　納豆やオクラ、生卵、海苔などを加えるのが私の定番です。

　一般で売られている生モズクは、海水から上げてサッと洗っただけのものが多いので、食べる直前に洗うよりも、一度洗ったものを水に漬けて冷蔵庫保存しておく方が、塩分や臭みも抜けておススメです。

　今年の勝連早摘みモズクは東京の新宿伊勢丹や銀座三越などで今月10日から発売されるそうですので、是非ご賞味ください。

黒彩の水指

　燻した鉄のような光沢のある、真っ黒の水指を作りました。

　以前の裂紋の水指とは異なるコンセプトで、古典的な風貌にしました。

　たまにはこういうのも。

　中央のくびれを深く中に入れる形は、ロクロで薄く轢くと自重でヘタってしまうので、軽さと引き換えにこの形ができました。

　反面、通常薄く作るときは、水漏れ防止のため目の細かい土を使うのですが、厚く轢く場合は土を選ばず、この作品のようにザラザラと目の粗い土を使うことができます。

　土の荒々しい表情を生かして、取っ手や耳、ヘラ模様もザックリと勢いよく。

　ただ粗い土は小ヒビが入りやすいので、今回も取っ手の付け根や開口部の縁など小ヒビができましたが、機能や強度には問題ありませんので、それらも表情の一つとして楽しんでいただければと思います。

　こちらの作品は横浜の「うつわの弥土」さんでお取り扱いいただいております（2021年8月現在）。

　もう一つの水指にも同じ釉薬を掛けたのですが、上面が濃かったようで、ブツブツができてしまったのでボツ。

　こちらの形の方がヘタりやすくて、何度か作り直しただけに残念。

　中々思ったようにはいきません。

今日はダラダラ

　今日は一日中雨が降ったり止んだり。

　天候によって乾き具合が変わるので、朝起きてから何を作るか迷ってしまい、そうこうしているうちにタイミングを逸してしまったので、代わりに溜まっていた漆塗りとメタリックパウダーの蒔きをやりました。

　湿気が多い日の方が固まるのが早いので、雨の日の方が好都合。

　でも、すぐに終わってしまう作業なので、午後はずっとダラダラ。

　こんなんじゃイカンと思いながらも、明日作るものがまだ決められない。

　結局やるんだから、どれからでも同じなんだけど。

　集中力が足りないんですね。

　気を引き締めねば。

　誰か叱ってー（ウソ）。

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