首里城火災最終報告書
一昨年10月末の首里城火災の原因と再発防止策を協議する県の第三者委員会「首里城火災に係る再発防止検討委員会」が、昨日最終報告書を県に提出し内容が公表されました。
1年かけて作られた140ページほどの報告書ですが、一般にも公表されたことは良かったと思います。
県政や関係組織へ忖度された内容でないことを祈ります。
報告書は沖縄県土木建築部都市公園課のHPで閲覧できます。
反省の無いところに改善無し
ご存知のように、首里城焼失について今までに誰も謝罪していないし、責任も取っていません。
そもそも誰の責任か明確ですらありません。
この一年の間に、再建プロジェクトの責任者である元副知事が「再建は国の義務ですから」と、ニヤけたドヤ顔で言っていたり、管理当事者の美ら島財団の理事長が「管理体制はチャンとできているし、運用も何も問題はなかった」と言い放ったりと、自分らの権利と他人の義務ばかり叫んでいる姿を見るに、正気を疑うし、呆れるよりも腹立たしさを覚えます。
世界遺産を焼いた自覚が無いのかね?
当初から今までの知事の発言や、地元マスコミの報道を見ていても、責任の所在に言及することなく、このまま「不幸な事故」で済ませてしまうのではないかと危惧していましたが、今回の報告書内容が公表されたことを受けて地元マスコミも、火災拡大の原因は管理体制の不備による旨の報道をしていたので、管理責任者を明確にはしていないももの、少しはマシです。
誰かを吊し上げろとは言わないけれど、焼失は人災であったことに、県も県民も実直に向き合わないのなら、再建するべきではないと思います。
「他人を責め過ぎない、追い詰めない」という沖縄のテーゲー主義は県民の美徳の一つではあるけれど、反省の無いところに再発防止なんてあり得ないのも確かです。
県民がウォッチしていくことが重要
どんなに内容のある報告書や的を射た指摘であっても、それを受け取った県が実際の運用に反映させ、人選を含め具体策に落とし込まなければ意味がありません。
既に50億円を超える寄付が集まっていると聞きますが、不足分は県外の国民が負担する税金が充てられるわけで、県民も個人的であれ寄付を求めるのなら、当然「二度と繰り返さない」が寄付者や国民への最低限の礼儀、責任というもの。
その意識は再建後も強く持ち続けて、県政や財団に丸投げではなく、報告書の指摘が生かされているのか、新たに作られた管理体制や制度が機能しているのか、守られているのかを監視し続ける市民団体でも作らないと、いずれ世の常、人の常で、「これくらいやっておけばいいだろう」「そこまでしなくていいだろう」と、意識が緩む日が必ず来ます。
日ごろから地元マスコミが地元権力の監視役としての機能を果たしていないと感じているので、よりそう思います。
報告書の最後のまとめにもあるように、「再発防止には設備や制度の整備以上に、それに携わる人間の改善意識が必要」の旨記されています。
私たち県民も当事者としての意識を持って、監視していかなければいけません。
まさかとは思うけど
ところで、同じ世界遺産の識名園が、首里城焼失後も、夜間は警備員1人、消火器1本の状態ということが報道されていましたが、あれから1年経った現在の防災体制はどうなっているのでしょうか?
反省と学習をしていることを祈ります。
地元メディアさん、世界遺産を守る気があるなら再調査してください。
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