練り込み鎬壁掛け時計
夜7時過ぎでもまだ少し明るさが残っているくらい日が長くなって、自生するテッポウユリの白い花が街中のあちらこちらで開いていて、ボーと生きている私が気付かないうちに、季節は大分進んでいました。
斎場御嶽の香炉戻る
前日、琉球王国最高の聖地でる斎場御嶽(せーふぁーうたき)の香炉が一つ盗まれましたが、犯人が自首して無事元に戻されたそうです。
随分前に私が最初に訪れたころはまだ人も少なく、一帯の厳かな空気とその超自然的な風景に大変驚いたものです。
明治の時代に琉球王国が解体されて、天の声を政治に生かす国家の仕組みもなくなり、現在では一観光地になりましたが、最高位の聖地であることには変わりありません。
当時は王でも入れない男性禁制の場であって、そこで使われる香炉は、王に代わって天の声を聞く聞得大君(きこえおおきみ)が交代するたびに新しく追加して置かれたもので、本来なら博物館に収蔵されていてもおかしくない物ですが、そこになければいけないものなので、今でも立ち入る人々の足元にそのまま置かれています。
団体ツアー客が狭い空間にひしめいてガイドの話を聞いたり、写真を撮る時にその香炉の上に乗っていたりする場面を見るたびに心が痛みます。
観光客に限らず、ゴロゴロと並べられたただの石だと思って知らずにやっている人も多いでしょうから、管理する側、案内する側ももっと伝えるべきことは伝え、守らせるべきことは守らせる手段を講じてもらいたいものです。
今回盗んだ人は地元の人で「神のお告げ」が理由だったそうですが、すぐに戻って何よりです。
練り込み皿時計
皿状の壁掛け時計を作りました。
白土と黒土を練り込んだ塊をロクロでひいた後、鎬模様を入れて練り込みによるマーブル模様を際立たせました。
今まで二色の土を使った作品は、主体となる土の塊の外側だけに他の色の土を所々にくっつけてロクロでひいていたのですが、今回は塊を作る段階で二色の土を交互に重ねました。
一般的なやり方を知らないので、我流ですが。
ある程度表れる模様を予想して重ねますが、最終的に狙いに近くなっても、また意外な模様になっても面白いものです。
ちょっとクセになりそうです。
少し厚くなったこともあって、裏面にも鎬模様を入れました。
壁に掛けたら誰からも見られない部分ですが、裏面の方がキレイな気が...
針は丁度いい市販のものが見つからなくて、今回は市販のものにエナメルホワイトの塗料を重ね塗りして、表面に凸凹感を出しました。
手作り感が出てますが、皿の質感とはマッチしていると思います。
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青白練り込み漆塗り壁掛け時計1
価格
16,000
円 (税込)送料、ギフトラッピング有無につきましては販売サイトにてご確認ください。
商品紹介
関連情報
生活空間に彩と癒しを愉しむ
沖縄でやきもの作家として活動しております、陶房然庵の松野然と申します。
弊工房では「灯り、香り、草木で生活空間に彩と癒しを愉しむ」をコンセプトに、
沖縄の天然珊瑚砂を練り込んだ珊瑚砂シリーズをはじめ、
オリジナルデザインの香炉、アロマポットやキャンドルホルダー、塊根植物向けの鉢や鉢台などの陶器を製作しております。
ご自宅や店舗などのインテリアアイテムとしてはもちろん、
大切な方への特別な贈り物にもおススメさせていただいております。
弊工房の作品は「ITEMS」掲載ページからだけでなく、ヤフオク(植木鉢のみ)やCreemaの通販サイトでも直接ご購入いただけます。
一つ一つ丹精を込めた作品をご覧いただければ幸いです。
屋号 | 陶房然庵 |
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