今回このホームページを立ち上げるにあたって、既に販売サイトに出品済みの作品を、ここにも掲載する作業の過程で改めて思ったのですが、私の作品は、ランプやキャンドルホルダー、香炉や火鉢など、「火」や「灯」に関わるものが多いなぁと。

　自分の好みが作品群に表れているということですが、これからはもっと作品の幅を広げていかないと、ということも同時に感じました。

　そういえば、最初に陶芸教室のドアを叩いたきっかけは、自分で作った料理を自分で作った皿に盛って供したかったからなのに、あの初心は何処へｗ？

　今はオーダーでしか作る機会のない食器類も、近いうちに定番品として作らせていただきます。　きっと．．．、たぶん。

最初の作品は？

　沖縄に来てからの２年間はただひたすら、思いつくままに、頭より手を動かしてとにかく作り続けて、３年ほど前に、生業としてやきもの作りをしようと思い立った際、最初に作品として作ろうとしたのは何だったっけ？と思い返してみました。

　昔から、夜は自宅の部屋の明かりを落として、間接照明の中で酒を呑むのが日常で、その際に耳に入る音楽や目に映るものは、酔いも助けてみな美しく、販売したい作品を考えた時に、最初に頭に浮かんだのは迷いなくランプでした。

　自分が一番好きなものをということで、当初は「ランプだけを作ろう」と考えたりもしましたが、その後、どういうランプを？と自問自答しながら製作を重ねるごとに作風も変化していって、最初とは大きく異なる今の形態に辿り着いたのは一年近く経ってからでした。

　この話は少し長くなりそうなので、ランプについてはまた別の機会に書かせていただきます。

　その後、次に作品にしたのがキャンドルホルダーです。

　ランプ繋がりではあるのですが、酒を呑んでいる時に、ユラユラとキャンドルの灯りが揺れている様を、常に目の前に心地よく見ていましたので、これも迷いなく作品にしました。

　まだ種類は多くありませんが、透かし彫りを入れた釣鐘型から始まり、ひだ模様を削り出したもの、今では水に浮かべるキャンドル、いわゆるフローティングキャンドル用のホルダーなども作っています。

こんなことも

　一番思い入れがあるのは最初に作った一番上の画像の釣鐘型で、これはランプの形を模して小さくしたものですが、東京の友人がジュディ・オングさんをミューズと称える大ファンで、その彼がジュディさんの誕生日イベントで手渡しするプレゼントとして、マネージャーさんの分と２つ作って欲しいと注文をいただいたことがあります。

　まだ商品化するか迷っていた時期でしたので、背中を押してもらいました。

　今では人気作品の一つになりましたので、その友人に感謝ですね。

灯は心の奥まで

　日本では暖炉や薪ストーブを使う家は多くないと思いますが、キャンプファイヤーや囲炉裏を囲むときに流れる時間は格別なものがあります。

　キャンドルや炭火の灯は大きくはないけれど、見ている人の心を和らげて、冷めた気持ちを温めて癒してくれる気がします。

　木々の茂みや水の音と同様に、人が生き物として奥底に持っている何かに響くものがあるのでしょうね。

　これからも、日常の中に小さな非日常を、「灯り」を愉しむ作品を作っていきたいと思います。

　寒さと乾燥の折、みなさま火の用心もお忘れなく。

◎記事内の青文字をクリックすると当該サイトにジャンプします。

◎ブログランキングに参加しています。応援して下る方はここをポチっとお願いします→

◎「おもてなしにも使える家庭料理」の料理レシピブログも書いています⇒「餃子右衛門の食卓」

　更新頻度が超遅くてお恥ずかしい次第ですが…