旧盆のエイサー
海風が
少し前に今年の沖縄の梅雨入りと明けの確定日が発表されましたが、当初は「5月22日入り、6月8日明け」とされていたのが、実際は「5月5日入り、6月7日明け」だったそうです。
最短記録とされていたものが実際はそれ程でもなかったとのことですが、6月7日明けは最も早い明けだそうです。
今年は台風もまだ一度も沖縄本島近くを通ってないので、また水不足が気になるところです。
昨日の関東地方の豪雨の映像を見ましたが、私が居た10年前には「ゲリラ雷雨」という言葉すら馴染みはなかったので、東京の「日常」も随分と変わりましたね。
変わったといえば、沖縄は35℃以上の猛暑日は滅多になく、今年もまだ猛暑日はないものの6月から30℃以上のいわゆる真夏日が既に100日を超えているそうですから、ほぼ毎日が真夏日ということです。
私が沖縄に移ってきた10年前は真夏日すら珍しいくらいでしたが、県外同様に昨年から急に気温が上がりました。
それと私の体感では、沖縄特有の海風が弱くなった気がします。
一昨年までは日中は暑くても、寝る際は窓を開けていれば、少し寒いくらいの風が結構な強さで通り抜けてクーラー不要でしたが、昨年からは夜も風を殆ど感じません。
毎年のように「異常気象」なのでもう何が正常か例年通りか分かりませんね。
今後気温が下がる要素は何もないとのことですので、先が思いやられます。
旧盆
先週の4~6日の旧盆が終わって、街の様子も日常に戻りました。
沖縄の旧盆は、三日間の初日にご先祖様をあの世からお迎えして(ウンケー)、翌日は子孫らと過ごしていただいて(ナカヌヒ or ナカビー)から、最終日にまたあの世へお送り(ウークイ)します。
地域や各家庭によってやり方が少しずつ異なるものの、旧暦の七夕にお迎えのための準備を始めご先祖様に旧盆が近づいていることをお知らせし、初日のウンケーには仏壇にジューシーなどの食べ物やあの世にお持ちいただく道具などをお供えし、ナカヌヒには家族でご先祖様や亡くなった家族の言い伝えや思い出話などをし、満月になるウークイにはエイサーでお送りするというものです(大分ザックリでスミマセン)。
今年は学校の夏休み後になりましたので、「家族で沖縄の大切な習慣、文化に触れて欲しい」と私立の学校が休校にした他、一部の会社や大手の量販店もウークイの日は勤務時間の短縮など行っていましたから、地域の文化や習慣としてだけでなくウチナーンチュ自身がとても大切にしている日だということが分かります。
私の周りのウチナーンチュによれば、エイサーは本来ウークイの日だけに街中を夜通し、日付が変わるまで練り歩くもの(道ジュネー)だそうですが、現代では騒音などにも配慮して夜10時までには切り上げたり、七夕からウークイまで、更にはウークイの翌日に、帰りそびれたご先祖様をお送りするのもあるそうです。
私もウークイの日の夜はテレビや音楽を消して、窓を開けて外から聞こえてくるエイサーの歌、太鼓や三線の音に耳を傾けて晩酌するのが恒例です。
そんなことを10年前から続けているのですが、一番近くから聞こえてくる音が何処からなのか分からなくて、かつては音の方へ歩いて行ったのに見つからなかったのですが、今年はSNSのおかげでそれが何処でやっている道ジュネーかがやっと分かりました。
結構離れていたのが意外でしたが、来年は見に行こうと思います。
エイサー
私のような県外の人間にもエイサーの魅力は伝わります。
出で立ちや、バチを頭の後ろまで回して膝も高く上げる立ち振る舞いなど、誰が考えたのか惚れ惚れします。
現代では若い世代がイマドキの音楽に乗せた創作エイサーをダンスとして楽しんだりもしていますが、元々は琉球時代に仏僧の袋中(たいちゅう)上人が、当時の磐城国(現在の福島県)の念仏踊りを伝えたことに始まったといわれています(所説アリかもです)。
お経が読めなくても念仏を唱えなくても、念仏踊りによって極楽浄土へ導いてもらえるという思想と精霊送りとしての盆踊りが、宗教としてではなく、自然崇拝や先祖崇拝が日々の生活に溶け込んでいる当時から現代におけるウチナーンチュの精神に受け入れられたのはごく自然のことと思います。
それが各集落や地域によって独自のスタイルがそれぞれの文化に昇華されて現代まで引き継がれて続いているので、毎年沖縄市で行われる「全島エイサー祭り(今年は今日から14日までの3日間)」では、集落ごとにこんなに違うんだと驚くくらい多様なエイサーを見ることができます。
私も歳を重ねたせいか、大きな太鼓を抱えた動きの大きい賑やかなエイサーよりも、小太鼓や手踊りで整然とした静かな立ち振る舞いの方が心に染みるようになりました。
平均年齢77歳
各地域や集落の青年会が活動の中心となっているエイサー。
若者の参加者減により活動休止中という話も珍しくありません。
昨年でしたか、人数の足りない二つの集落が協力し合ってそれぞれ所作が異なるエイサーを両方習得して継続しているという話もありました。
今年は14年ぶりの復活したうるま市赤道のエイサーも話題になりました。
そんな中、沖縄市の美里でナカヌヒに行われた「青年会」ならぬ「老人クラブ」の道ジュネーを地元テレビで見ました。
地元で三線を教えている若い方が地方(じかた)を務めて、最高齢92歳、平均年齢77歳という12人の道ジュネーです。
夜8時半から日が変わる直前まで、ゆーっくりゆっくり。
念のため30分毎に休憩を入れながらとのことでしたが、皆さん元気に楽しそうで、なんとも素敵な道ジュネーでした。
子供たちの笑顔は幸せな気持ちにしてくれますが、お年寄りの笑顔も嬉しいですね。
こういう日々が続いていくことを願います。
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