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漆塗りで彩色

 今日が沖縄の寒さの底日だそうで、昨晩からビュービューと吹く北風に、部屋から見える海も白く波立っています。

 

 炭で暖を取るのも今日が最後になるでしょうか。

 

 

陶磁器用の漆

 いつから始めたか覚えていないのですが、、作品に漆塗りと蒔で彩色する方法に出会いました。

 

 テレビ番組で、ガラスに色漆で絵を描いているのを見たのがきっかけだったような。

 

 邪道という人もいるかもしれませんが、陶芸の一般的な上絵の具や下絵の具、釉薬による彩色方法などでは表現しきれないものとして、私は魅力を感じています。

 

 ご存知のように、漆は木材に彩色や耐久性を与える世界最強の塗料と目されていますが、現代技術ではその範囲を超えて、ガラスや陶磁器、樹脂にも使えるものはおろか、紫外線を当てると瞬時に硬化する漆まで開発され、自動車の車体にも漆による彩色が可能だということをその番組で知りました。

 

 

ものは試しで

 ネットで陶磁器用の漆を探したら、基本的な透き漆や、黒漆、朱漆などの他に、透明感のある青や赤などのカラー漆までありました。

 

 試しに、使い道を考えずに、蒔絵用の金粉やメタリックパウダー、螺鈿用の貝などと一緒に、いくつか購入しました。

 

 素人は「無知」ゆえに失敗もしますが、プロなら普通やらないことでも直感でやってしまう、怖いもの知らずが良いところかと。

 

 蒔絵での金粉や錫粉の使い方を知らない私は、細かい箔を蒔くための粉筒という道具で疎らに蒔いて、そのムラを景色にしましたが、本来は漆を塗った面に金粉などを含ませた真綿でなでるようにして付着させるそうです。

 

 後から漆を購入した店の方に教えていただきました。

 

 でも、私はこのムラが気に入っているので、そのままやっています。

 

 無施薬の部分に塗ると、毛細管現象のようにジワジワと広がってしまうことがあるので、施薬して焼いた上から塗るようにしています。

 

 試してみたら意外に熱にも結構強いので、最近では香炉の蓋や香立て台にも使うようになりました。

 

 手前味噌で恐縮ですが、ご好評もいただいておりますので、これからも使い方を広げていきたいと思います。

 

  漆塗り 香立て 沖縄 

 

  

 

  

 

  沖縄 陶芸家 陶房然庵 漆塗り 香立て皿

  

  

 

  

 

  鬼滅の刃 炭治郎香炉 市松模様

 

 

漆のマメ知識

 ところで、漆は何で硬化するかご存知でしょうか?

 

 漆は「乾かす」ではなく「湿らせる」で固めます。

 

 そう、湿度によって固める時間を調整します。

 

 基本的には特別に設えた室(むろ)の中で、温度と湿度を調整しながらゆっくり固めるもので、硬化が早いとシワができたり、色漆の顔料が沈んでしまったりします。

 

 私が最初に朱漆を塗った際に、湿度の高い場所に置いたら、アッという間に濃い飴色に変化してしまいました。

 

 室を使わない場所では、雨の日などは漆塗りには向いていないそうです。

 

 これも、後から販売店さんに教えていただきました。

 

 何も知らないので、聞くことが恥ずかしくないのも素人ならではですね。

 

 つまり、一年中湿度が高めの沖縄で私の作業場は漆塗りには向いていないのですが、それでも湿度が40%台になる冬場だけは、朱漆が飴色になったりしにくいようです(時々なります)。

 

 「あっ、今日はダメだ」と思ったら、中止して拭き取れば別の日に再挑戦できるのですが、気長にやらないといけません。

 

 以前に、グラスとぐい吞み2つずつに朱漆を塗るのに、3ヶ月掛かりました。

 

   

 

 また、固まる前に筆や指に着いた漆を落とすのに使うのは、アルコールや洗剤ではなく、油です。

 

 サラダ油でも落ちますが、私は種油というものを使っています。

 

 最後に、絵付けをするための筆は、人形の顔を描くときのような細くて長い、動物の毛でできた面相筆を使いますが、椀などに漆を塗り込むときはコシのある、人毛でできた刷毛を使います。

 

 ちなみに、漆に触れると皮膚がかぶれると言いますが、私は最初から何ともなかったです。

 

 陶磁器用ではない透き漆も結構指先に着いたりしてたのですが、中には触らなくても近づいただけで反応する人もいるそうなので、ラッキーでした。

 

 後から、「そういえば」と思ったくらい。

 

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