鉢作りの沼
今年から始めた塊根植物(コーデックス)向けの鉢作りを楽しんでいます。
イマドキで言う「沼」にドップリとハマっている感じです。
毎月作れる数は少ないですが、塊根植物向けだけでなく、サボテンなどの多肉植物、盆栽向けにも、オリジナルの作風で植木鉢を作らせていただいています。
植木鉢につきましては、現在ネット販売作品はヤフオク(即決)とCreemaに出品した後に当HPに掲載させていただいております。
つきましては、各販売サイトの方が当HPより先に多数掲載されますので、植木鉢をお探しの際は是非そちらもご覧いただければ幸いです。
また、販売有無にかかわらず製作備忘録代わりにInstagramに載せるようにしていますので、過去の作品などはそちらでご覧いただけます。
販売済みの作品はCreemaの「展示」や「販売済」欄でもご覧いただけます。
ご注文いただく際などのご参考になれば幸いです。
国内の実店舗での販売は、茨城県の塊根植物&鉢専門店、現在のことろBOTANICAL HOLICさんのみです。
皆さんよくご存じのことと思いますが、同店では、地元笠間焼の作家さん方の鉢を中心に、それらの鉢で仕立てた塊根植物の鉢植えも沢山お取り扱いされています。
鉢作りのキッカケ
以前にブログでも書きましたが、NHKの趣味の園芸で「これカッコいいぜ!」のシリーズを見ていて、「この植物の鉢を作ってみたい」と思ったのが始まりです。
グラキリス、アガベ、パキプスなど、容姿もさることながら、名前(略称)が恐竜や怪獣を連想させる響きがあって、男心を刺激されたのかもしれません。
番組をいている最中に早速、あの容姿の子たちが乗っかっている佇まいを想像しながら、思いつくままに鉢のデザインをスケッチし始めました。
頭の固いアイデア貧の私なのに、意外と次々と思いついて...あっという間に幾つものデザインやアイデアを描くことができました。
私のデザイン帖はいつも手の届くところに置いていて、ふと思いついたりヒントを目にしたりする度に書き留めるようにしているのですが、晩酌していてほろ酔いの良い気分の時に浮かぶことが多くて、後から描いたものを見ても、自分でも何が描きたかったか理解不能なんてことも珍しくありません凹。
最初に鉢を描いた時は日曜日の朝で、当然シラフでしたからまともな絵が残りましたw
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BOTANICAL HOLICさん
そんなこんなで作り始めようとした矢先、抜群のタイミングで、茨城県で塊根植物と鉢を専門に販売しているBOTANICAL HOLICさんから鉢の製作のオファーをいただき、渡りに船で作らせていただくことになりました。
Botanical Holicさんは笠間焼の焼物工房が集まっている地域に近いそうで、他にも多くの陶芸家の鉢を扱っておられて、私にも良い刺激になります。
最初は先方のご希望で、私の珊瑚土をつかった練り込みによる白黒の層模様とひび割れ模様の裂紋(嘯裂文:しょうれつもん)を掛け合わせた作品から始めることになりました。
以前に私が同様の手法で作った花器を、ご担当の方がInstaでご覧になったのが今回のお声掛けに繋がったという、嬉しいエピソードもいただいてテンションアップです。
お陰さまで鉢作りの良いスタートを切ることができました。
今では自身のネット販売の他、香港の専門店さんからも製作依頼をいただいて、創作と製作の日々が続いています。
鉢作りはチャレンジの連続
一年前にドールチェア製作との出会いをいただいた際も、思いつく形を作品にしていくのが楽しかったことを思い出します。
今では趣味のようになりました。
創作は生みの苦しみのようなものもありますが、形になった時の嬉しさは堪りませんね。
鉢作りは一つを一日掛けて作るようなものではないので、その日のうちに異なる形を幾つも作れるのも楽しさが持続する理由の一つかもしれません。
一つ一つのアイデアを作品に落とし込んで、更にマイナーチェンジを加えて次の作品へと移ることができるので、テンポよく作っていけるのが良いですね。
それに、塊根植物は頭でっかちに植える佇まいを好まれる方が多いそうで、そのため倒れないように鉢にも一定の重さが必要で、厚く轢いて溝を深く削るという成形表現がしやすくなります。
なので、私が今までにやってきた、技法というほどでもないけれど、彫りや割れ模様などの加飾の手法を存分に使えるので、そういう点でも向き合いやすいアイテムです。
私の作品は部分的に厚みを持たせているものが多いのですが、そういう作品は、粗めの土に水と相性の良い(浸透しやすい)釉薬を薄く掛け、低温で焼いていますので、水はけや通気性を損なうことは限定的と考えています。
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鉢は衣装
料理と食器の関係のように、鉢も植物に着せる衣装だと思います。
塊根植物を愛する人たちに、この鉢を着せたい、履かせたいと思っていただけるものを作りたいですね。
個性が強すぎる、特異過ぎる器は主役の料理を邪魔すると思うのですが、塊根植物の場合はその外観の個性が強烈で、Bizzare(不気味な、奇異な)Plantと言われるくらいですから、鉢がイっちゃってても上に座しているプラントの姿の方が勝って吸収してしまうように思います。
重量感やゴツゴツ感など一般的な食器では歓迎されない要素が、鉢だとむしろ好まれるのは私の作風からして有難いです。
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寒い季節には植物の休眠時期で、愛好家の方々が室内で鑑賞される機会も増えるかと思いまして、冬場は鉢台にも力を入れています。
室内用なので上面に水抜きの穴は開けていませんが、穴が開いたものをご所望の際はお申し付けください。
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これから
なので、これからも遠慮なく、大胆かつ品よく作っていきたいと思います。
目指すのは「カワイイ<カッコイイ」「繊細<大胆」「無難<特異」といったところでしょうか。
鉢だけでなく、それを乗せて鑑賞いただける鉢台なども積極的に作っていきたいと思います。
各販売サイトをブックマークなどにご登録いただければ幸いです。
Creema→こちら
ヤフオク(即決フリマ)→こちら
一度のお買い物が合計1万円未満でしたら送料込み価格のヤフオクでのご購入の方がお得、1万円以上、複数のご購入でしたらCreemaの方がお得な場合がございますので、ご購入いただく際は都度比較ご検討いただければと存じます。
サイズ表示
ご参考までに。
私の鉢作品名に入れている号数は、開口部の内径を基にしています。
胴体の幅の方が大きくても、開口部のサイズが号数となります。
1号は3cm。
また、私は「有効内径」と称していますが、単に開口部の縁間の距離を測定したものではなく、土を盛れる位置や深さのある部分、植物の根が下方向に伸ばせる部分の径などを表示しています。
部分ごとの詳しいサイズは、商品説明内で表示させていただいておりますので、そちらでご確認ください。
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◎「おもてなしにも使える家庭料理」の料理レシピブログも書いています⇒「餃子右衛門の食卓」