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東京富士美術館コレクション展

 予報通り、昨日から日中はポカポカで作品も一気に乾燥できました。

 

 明日からやっと素焼きの準備に入れます。

 

 

 そんな陽気に背中を押されて、沖縄県立博物館・美術館(おきみゅー)で開催中の、「珠玉の東京富士美術館コレクション」と「沖縄の藍」を見てきました。

 

 内地に比べて沖縄は年中高温多湿ですから、絵画の展示には向いていないのかと思っていましたが、この時期はむしろ乾燥しすぎず丁度いいのかもしれませんね。

 

 来月は正倉院御物展もあるようです。

 

 沖縄の美術館内は、大抵それほど混んでいないこともあって、観客の話し声やサンダルでパタパタ歩く音が会場に響いてしまい興ざめなことが多いのですが、今はコロナ対策で皆さんマスクだし、話し声もヒソヒソ程度なので、今日はとっても静かでした。

 

 むしろ、私が履いていた革靴のかかとが床に当たる音の方がよっぽどウルサイくらいだったので、申し訳なくてずっとつま先歩きしたため、足がつりそうでした。

 

 少しはヒップアップしたかもw

 

 

お腹一杯

 最初は、東京富士美術館コレクションから拝見。

 

 入ってすぐに、ダヴィッドの「(サン・ベルナール)峠を越えるボナパルト」で知られる、ナポレオンの有名な肖像画が。

 

  

   

 この展覧会のポスターにも起用された絵ですが、見た時、「もっと大きくなかったっけ?」「レプリカ?」と。

 

 私は知りませんでしたが、あの絵はナポレオンの英雄イメージを広めるために、ダヴィッドの工房で同じ絵が大小何枚も描かれ、大きなものだけで5枚あるそうです。

 

 この絵はその中の小さいものです(これは撮影可でした)。

 

 

 私は素養がないので絵の良しあしは語れませんが、後半の印象派など近代の部の方が、軽やかで心にスッと入ってきました。

 

 ルノアール、ゴッホ、セザンヌ、モジリアーニ、モネ、ゴーギャン、シャガール、マグリット等々、そうそうたる画家たちの作品が並びます。

 

 それぞれの絵力が強くて、貴重な体験ではありましたが、正直、一度に見るにはチョッとお腹一杯で消化しきれていない感じです。

 

 こちらの展覧会は、今月末まで。

 

 

ホッとする

 

 続いて、企画展の「沖縄の藍」へ。

 

 いきなり世界観が変わりますが、私にはこちらの方が落ち着きます。

 

 藍染は日本やアジアだけでなく、材料の種類や技法が異なるも世界中で使われてきた染織ですが、日本の主流が蓼藍(たであい)を時間を掛けて発酵させた蒅(すくも)の段階を経てから染料を取り出すのに対し、沖縄では琉球藍を水と石灰などに漬けて短時間の発酵で染料を取り出す方法が主流と認識しています(ザックリですみません)。

 

 沖縄の製藍の映像が早送りで流れていて、音声の説明はありませんでしたが、野外に大きな鉢のような形の器が地中に埋め込んであって、そこに材料を投じてから約3日間で染料を取り出していたので、その後寝かす期間があるのかもしれませんが、いずれにしてもその速さに驚きです。

 

 今回の展示ではアフリカやアジア、ヨーロッパ、南米など世界各地の藍染作品が並んでいますが、身分の高い層の人が使用する衣類や装身具といった高級感が漂います。

 

 藍染というと防虫機能とか庶民的なイメージでしたが、歴史的にはむしろ、希少品、高級品に位置づけされてきたものなのですね。

 

 ちなみに、アメリカのジーンズに代表されるインディゴ染めは、元は天然のインディゴが染料ですが、一般的には人工染料で染められたものです。

 

 天然インディゴで染められていれば、それは藍染に分類されます。

 

 

 終盤は、沖縄を中心とした染織家方の作品展示でしたが、これが見応えありました。

 

 やっぱり、藍染めって高級感といいますか、上品なものなのだと感じます。

 

 中でも心に残っているのは、宮古上布を琉球藍と蓼藍両方を使って染めた絣の着物。

 

 黒に近い濃紺が魅力的でした。

 

 こちらの企画展は1月24日(日)まで。

 

 

 

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